Lots of birds

 いつものように棚を整理していると、もうしばらく疎遠になってる友人から借りたCDやDVDが出てきた。

 ちょっと気まずい感じで会わなくなった人なのでどうしたものかと思ったが、とりあえずLINEで連絡をとってみる。

 彼女はとても繊細な人なので返事は帰ってこないかなと思っていたが、以外にも明るい文体で、こちらのことをとても懐かしんでくれてるような返事だったのでとりあえず安心した。


 明日は澁谷さんとのライブなので「大阪のよく立ち寄るお店に預けとくよ」と伝えると、丁度到着の時間帯に大阪の某スタジオでリハーサルしてるというので、少し早めに家を出て届けに行った。

 スタジオへ着くと前に間借りでお好み焼き屋を営んでいたときにたまに来ていたお客さんに遭遇。懐かしいなと思い声をかけ一言三言話したが名前は思い出せず。。


 件の友人にも久しぶりに会い、とても元気そうだったが、リハ直前だったので荷物だけ渡してこちらも一言三言話しただけでスタジオを後にした。


 開場へは一番乗りで着いた。サウンドチェックでyumboのいちばん好きな曲で悪魔の唄を、こればっかりは間違わないようにしたかったのでずっと練習していたが、当日は演らないとのことで少しがっかりした。


 この日は映像作家の福原さんの作品を上映されたのだが、これがとても素晴らしい記録映画だった。主に澁谷さんの今回のアルバムの歌詞についてのインタヴューで構成されるものだったが、車窓から見える景色や日常の何気ない風景など、未だに記憶に残る映像が沢山挟み込まれていた。


 このアルバムでの澁谷さんの歌詞にはそれぞれ主人公となる人物が居るようで、いずれももう会わなくなった(会えなくなった)人たちの唄だというのが判明する。


 自分自身、もう会えなくなった友人のことをたまに思い出したりする。会わないことよって逆に親近感が増すこともあるのかもしれない。


 よくライブに来てくれるお客さんに映画の感想を尋ねると、以外にもその人にとってはキツイ内容だったとのことで、やはり同じように会わなくなった友人のことを思い出して辛いとのことだった。人にはそれぞれの想いがある。それと同時に、このアルバムの歌詞が全編なぜ英語で歌われている理由も分かった気がした。勝手な推測だけど日本語だと重すぎるのだ。


 タイトル曲のLots of birdsの主人公の自宅の庭先には沢山の鳥籠があり、籠の中には一羽ずつ鳥が居る。アルバムの曲たちはその鳥籠一つ一つのようにも感じた。


 当日はこれまたもうしばらく会ってない友人達と会った。なので自分にとってはとても象徴的な日でだった。


 演奏は直前まで譜面アプリを書き直したり、入念に本番にそなえたつもりだったが、なかなかガタガタの演奏で聴きに来てくれた人たちに申し訳なかった。そのうちまた一緒に演奏出来る機会があればなと思う。


 

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