砂漠
SNSを眺めていると、砂漠化した街でひとりレコード屋を営む友人がなかなか険しい生活を強いられているみたいなので、2週間後のプチツアーの帰りに店内ライブでもして盛り上げようと思い連絡をしてみた。
心の底では面倒臭いのかもしれないが、こういう事を振ってみるとまず断らないのは分かっている。
相当大変そうなのがそのやさぐれた口調から汲み取れる。向こうからしたらたぶん私のような軽々しい人間はあまり善く思われてないんだろうけども、「ここまで来たらもう最後まで行くっしょ」という考え方がお互い共通しているので、こちらとしては妙な信頼感がある。
で、話は進む途中から店主のアイデアで共演者の候補が上がって大いに盛り上がって来たのも束の間、候補から連絡来ず、同時にツアーの主役のスケジュールがかつかつになってしまうのを懸念し始めて段々クールダウンしていった。
そこから散々無駄話をケータイのSMSで繰り広げて行くわけだが、何がどう進んで行ったのか自分でも記憶にないが、持ち前の躁状態のテンションで新たな共演者が決まり、そこから発展してまた新たな共演者が決まり、そこから何故かその店の通販部門を委託されることになった。
リスクはあるのかないのか知らないが、話が予期せぬ方向に進むとこちらもワクワクするのでこのまま乗ってみる。
あとは日曜日のライブの練習をした。
澁谷さんの曲はどれも本当に素晴らしい。頂いた譜面のコードはどれも分数がやたらと多い。
僕はデュオでやる場合は分数表記は何がなんでも分母から積み上げたコード名に変換する。場合によってはとてもイビツなネーミングになってしまう。
分数で表記する作曲者の意図とは、要するに分母と分子の織りなすハーモニーなので、その辺も汲み取りながらとりあえずは一つのコードに変換。
これをやっとかないと個人的に大変なことになる。